IT業界と言っても、具体的にどんな仕事をしているのか分からないという人も少なくありません。特に違う分野で働いている人にとっては普段からお世話になっているのは何となく知っていても未知の世界です。そこでどういった職種があるのかや、平均年収はどれ位か、将来性はあるのかそしてIT業界が抱えている課題について詳しく見ていきましょう。
IT業界の概要
IT業界とは分かりやすく言うと情報通信産業の事で、パソコンのコンピューターやインターネットのネットワークに関する技術の事を指します。これらの技術は一見関係ないメーカーや小売業等あらゆる業界でもマーケティングや業務の効率化等で使用しており、もはや欠かせないツールとなっています。
しかし一言でIT業界と言っても仕事内容は色々あり、大きく3つに分ける事が可能です。まずソフトウェア業界です。ソフトウェアとはパソコンやスマートフォン等で色々と情報処理を行うプログラムの事で、企業向けに顧客や経営の情報を管理するソフトウェアや個人向けのアプリを開発したりします。
またIT情報サービス業界というものもあります。主に企業向けに情報処理やウェブ上でのサービスを提供するのが仕事です。企業が抱えている問題を直接聞いてから分析して、解決出来るシステム開発を企画立案していきます。そしてシステムを渡したら終わりという訳ではなく、その後もシステム運用に関わっていくのが特徴です。
他にもウェブサービス業界というものもあります。ソフトウェア業界やIT情報サービス業界が提供するサービスはパソコンやスマートフォン等にインストールして使用する事がほとんどですが、ウェブサービスはインターネット上からソフトウェア機能を利用出来るというのが特徴です。分かりやすいものでは、モノやサービスの売買が出来たり、検索をするサイトや、文章や写真を友人や家族と共有出来るSNS等が挙げられます。
平均年収
IT業界の市場規模は約13兆円程となっています。平均年収はどれ位かというと、IT業界全体だと約445万円程です。世代的に詳しく見てみると、20代が約370万円、30代は一気に上がって約498万円、40代になるとさらに上がり約599万円、そして50代以降は約716万円となっています。これを見てみると他の業種と比較してみても高い水準で推移している事が分かります。
将来性
IT業界はまだまだ需要もあり、企業も投資をしている為、将来性はある分野の1つです。その為ITに関しては未経験で業界に興味はあるけれども、将来性があるか分からない為、IT業界に転職しようかどうか迷っているという人はそんな心配は必要ありません。
エンタメや金融、家電や自動車業界等幅広い分野がITの技術を必要としていますし、実際世界を見てみると時価総額トップ10にはIT企業が複数入っており、新たな企業も次々と生まれ成長しているので今後数十年は成長の見込みがあります。
すでにITが欠かせなくなっている生活の中で、今後オンラインでの買い物やゲーム、サービスの利用がなくなる事はほぼ考えられないので、IT業界の見通しはまだまだしばらくは明るいです。
課題
将来性はまだまだあるIT業界ですが、課題もいくつかあります。まずIT人材の不足です。IT関連の業界は需要がどんどん拡大している為、常に人材不足の状況に陥っています。
ITとは関係のなかった業界もマーケティングや業務の効率化等で次々と使用するようになったにもかかわらず、それを供給する側の人材が足らないというのが大きな課題です。
IT業界のまとめ
・ひとくちにIT業界と言っても、その分野は多岐に渡る。
・IT業界の将来性は今後も有望！年収も経験を積むほどアップしやすい！
・最も大きな課題は人手不足。人材を求めている企業は数知れず。
